歯の豆知識

歯肉の赤み(発赤)はこうして起きる

笑顔のあふれる歯医者さん

秩父市相生町 落合歯科医院 歯科衛生士の大島です☺

過ごしやすい季節になってきましたね🍃

さて今回は歯肉の炎症についてのお話です。

プラークが歯の根元に付着すると、歯肉組織内の細い血管において血管拡張と充血が起こります。

血管が拡張する仕組みは以下のとおりです。

まずプラーク内の内毒素によって、組織内の「ヒスタミン」などの炎症性物質(ケミカルメディエーター*と呼ばれます)が働いて、血管が広げられます。そうすると緩んだ血管に血液が流れ込みます。この状態を充血といいます。炎症の部分には通常の10倍以上の血液が流れ込みます。歯肉が赤く見えるのは、この充血が起こっているからです。

*ケミカルメディエーター:炎症反応において重要な働きをする物質で、化学伝達物質ともいう。血管を拡張させたり、血管の透過性を高めたりする。ヒスタミン、セロトニン、プロスタグランジン、ロイコトリエンなどが知られている。

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プラークによって歯肉が赤く見えるのには、もうひとつ理由があります。それは歯肉内の歯肉血管叢です。(前述の歯肉組織内の血管とは別のものです)歯肉付着上皮のすぐ下には、複雑な網目構造の細い血管があります。プラークが原因で起こると、プラークと非常に近い場所にある歯肉血管叢に最大(10倍以上)の血液が流れ込みます。つまり、血管内が大量の赤血球によってみたされるため、歯肉が赤く見えるのです。

「初診時に真っ赤になっていた歯肉が、ブラッシングやスケーリングによって1週間後には健康なピンク色に変化した」という事がよくあります。これは、ブラッシングやスケーリングによって炎症の原因であるプラークが除去され、すぐそばにあった歯肉血管叢の血液量が正常に戻った為です。

ブラッシングやスケーリングの効果は絶大ですね!!!

次回は、子育て奮闘中歯科衛生士の武藤より『歯肉の腫れはこうして起こる』についてのお話です。