歯の豆知識

むし歯と人類の歩み👣

痛くない歯医者さん
秩父市相生町 落合歯科医院
歯科衛生士の大島です🍀

紅葉🍂も見頃になってきましたね

今回は『むし歯と人類の歩み』についてのお話です

日本列島が大陸と陸続きだった頃、わが国の住民は狩猟民族でした。大陸から日本列島に移住してきた彼らは「肉食の民」で、マンモスやナウマンゾウのような大型哺乳類を主食としていました。主要なエネルギー源が肉などのタンパク質であった時代には、むし歯は存在しませんでした。アザラシの肉を主食とするアラスカの※イヌイットには、現代人の食生活が伝わる近年まで、むし歯は無かったとされています。0e14a472[1]

※イヌイット は、カナダ北部などの氷雪地帯に住む先住民族のエスキモー系諸民族の1つで、人種的には日本人と同じモンゴロイドである。エスキモー最大の民族である。遺伝子的にも日本人と共通の祖先が居ると学者によって発表されている。

日本列島には35万年前からナウマンゾウが住み着いていましたが、1万7千年前に絶滅しました。すると、日本列島の先住民は、主食をゾウの肉からどんぐり等の炭水化物へかえざるえなくまりました。こううして縄文時代以降、主要なエネルギー源がでんぷん等の糖質(炭水化物)になり、むし歯が出来るようになっていったのです。

硬い米を、水と火で炊くと軟らかくなります。これは米の主要成分であるでんぷんが水と熱の作用で膨張し、粘性の強い糊になるためです。加熱前のでんぷんを「β‐でんぷん」、加熱後のでんぷん(糊)を「α‐でんぷん」と呼びます。_20181107_212856

 

 

 

加熱調理したでんぷんは、唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼで容易に分解され、二糖類の麦芽糖になります。米をよく噛むと甘く感じるのはこのためです。麦芽糖はミュータンスレンサ球菌の細胞内に取り込まれ、乳酸などの有機酸をつくりだします。調理していないでんぷんは唾液中のアミラーゼに抵抗性があるため、口の中では麦芽糖は出来ません。

調理したでんぷん、調理していないでんぷん、そして砂糖でむし歯ができる確率の違いがあります。_20181107_213016

 

 

 

砂糖が最もむし歯ができやすいですが、調理したでんぷんも砂糖に次ぐできやすさです。一方、調理していないでんぷんでは、むし歯が出来ずらいといえるようです。

縄文人の歯を調べると、むし歯がみられます。_20181107_213105

しかし、この時代のむし歯は大人に限定されたものでした。古代の乳歯のむし歯は、全く無かったか、あっても稀なものでした。_20181107_213136縄文人のむし歯と現代人の小児のむし歯は違う原因でおきていると言えるようです。

次回は、チャレンジ精神ナンバーワン衛生士💪武藤より『歯周病』についてのお話です