秩父市のAODインプラント CT相談室 落合歯科医院

口臭予防

「口くさいよ」「口が臭うよ」「息が臭い」

こんな事言われたことありますか?
もし人からそんなこと言われたら、ショックですよね。 言われたその瞬間から、自分の口臭が気になって気になってどうにかなってしまうかもしれません。人と話すことが怖くなって引きこもってしまうかもしれません。

でも実際には、そんなことをいってくれる人はごくごく少数です。 よほど無神経な人か、よほどあなたの事を真剣に思ってくれる人のどちらかではないでしょうか。

以前テレビである実験をしていました。 おじいちゃんに、口臭の強くなるような食べ物を食べてもらってから、孫と遊んでもらい、孫(小学校低学年くらい)がどのような反応をするかというものでした。

結果は、強烈な臭さを感じながらも、大好きなおじいちゃんに気を使って「おじいちゃんお口臭い」とは、誰も言えなかったのです。6,7歳の子供でさえ気を使うデリケートな問題なのです。

そして、実際に口臭が強い方の特徴として、自分で自分の口臭に気が付いていないということが多いのです。それはそうですよね、周囲の人にわかるくらいの口臭があるのに、それを問題と思わない、ということは、自分の口の臭いに気が付いていないからなのです。

これは口臭に限らず他の臭いでも同じです。例えば加齢臭(おやじ臭)やワキガなど。また強い香りの香水も同じではないでしょうか。臭いを発している自分自身は、その臭いに麻痺してしまっているので、気が付きにくいのです。

自分の身近に、口臭のきつい人がいるのも、自分自身が口臭を放っているのも、どちらも避けたいところです。単なる臭いだけの問題ではなく、家庭、学校、会社あらゆるところでの対人関係に影響が出てしまいます

口臭の原因の80%は口の中にあります。

口臭は口の中に生息している嫌気性細菌が、唾液、血液、古くなった細胞或いは食べカスに含まれるタンパク質などを分解して、臭いの元である硫化水素、メチルメルカプタン及びジメチルサルファイドと呼ばれる揮発性硫黄化合物(Volatile Sulfur Compounds: VSC)を産生することにより生じます。これが口臭の元です。

生理的口臭

朝起きた時、緊張したとき、お腹がすいたときなど、口臭がやや強くなることがあります。

これらに共通するのは、唾液の分泌量が減っているということです。

では唾液が減ると唾液の抗菌作用が働きにくくなり、口の中の細菌の活動が活発化してVSC揮発性硫黄化合物を産生しやすい状態になるのです。 水分をしっかりとったり、唾液を出すマッサージしたりすることで防ぐことが出来ます。

また舌の表面に食べカス、古くなった細胞などが付着した白い苔のような汚れ「舌苔」を細菌が分解してVSCを作り出すことがわかっているので、この「舌苔」をきれいにお掃除しておくことも口臭予防に有効です。

病的口臭

お口の中の病気といえば、むし歯と歯周病です。 むし歯でできた大きな穴に食べかすが入り込むと、歯ブラシではなかなか取れない状態になってしまいます。その食べかすが、お口の中で発酵して臭いを放つのです。

考えてみてください、キッチンの三角コーナーに生ごみを置きっぱなしにして放置したらどうなりますか。当然くさって強烈な臭いを発しますよね。お口の中は、湿度100%、36度という細菌にとっても繁殖しやすい環境が整っているところです。そのようなところに食べかす=生ごみ が常に挟まっている状態です。臭わないわけがありません。

歯医者さんにいってしっかりとした治療を受けることをおすすめします。

口臭のもう一つの原因歯周病です。

とにかく臭います。臭いです。マスクをしていても強くにおいます。 歯周病の場合、むし歯のようにある一本だけなっているということは少なく、お口の中全体の歯に同時に病気が進んでいることがほとんどです。歯と歯茎の間にできる隙間 歯周ポケットに細菌がすみつき炎症を起こして膿を持っている。そんな状態です。 先ずは歯科医院で、歯科衛生士の指導の下、正しい歯ブラシ法を身に着けてください

これだけで、劇的な改善が認められます。この歯ブラシ法を身に着けて毎日できるかどうかが、歯周病の治療の成否に大きく影響するのです。ポイントは、正しい歯ブラシ法ということです。おそらくほとんどの方が、毎日歯ブラシをしていると思います。人によっては一日3回しているという方もいるかもしれません。しかし、磨くポイントがずれていると、いくら長時間歯ブラシをしても、いくら一日に何回も歯ブラシをしても歯周病が進行してしまうのです。

そして歯石をとり、場合によっては改善の見込めない歯は残念ながら抜く場合もあります。 お口の中の環境を改善するということが重要になります。 しっかりとした正しい歯ブラシ法を行い、歯周病の治療をしっかり行うと、強い口臭がなくなります

以上口臭について書きましたが、そのほかにも全身疾患関係のある口臭もあります。 あまり気にしすぎるのもよくないですが、気にしなさすぎも周りの人に迷惑をかけてしまいます。 口臭の原因の80%が口の中にあるということは、口臭の改善をするために歯医者さんに見てもらうことにより80%の方がよい結果を得られるということです。

ぜひ一度ご相談ください。