秩父市のAODインプラント CT相談室 落合歯科医院

顎関節症

1996年に日本顎関節学会は、 「顎関節症とは、顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節雑音、開口障害または顎関節運動以上を主徴候とする慢性疾患の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靭帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれる」と定義しています。

顎の関節にかかわる疾患の事です。 顎関節はちょうど耳の穴ぐらいのところに位置しています。顎関節症で痛みが出たり、カクカクと音がしたりする症状はその場所に出てきます

  • 口を開けると痛い
  • 音がする
  • 噛むときにいたい
  • 顎関節が引っ掛かり口を開けられない

など、様々な症状が出てきます。

以前は噛み合わせが原因であるといわれていたこともあり噛み合わせを変えるべく、かぶせてあるものを全部外してやり直すというような治療も行われていた時代もありました。

現在は、

  • 中枢神経性、遺伝的脆弱疾患
  • 習慣性因子
  • 精神的因子(ストレス)

が原因であると考えられています。

痛みが強くて咬みにくい場合は、痛み止めの服用。 安静 顎に負担のかかる姿勢を取らないように気をつける。筋肉の緊張を和らげるための筋弛緩薬の服用などが有効であると考えられます。
噛み合わせが原因でないとはいえ、例えばお口の中に、歯周病でぐらぐらの歯がありそこが痛くて咬みにくく、そこを避けるように噛んでいることが、顎の関節に負担をかける。 そしてその揺れている歯自体にかかる力を軽減しなければならないというようなときには 噛み合わせの調整(お口の中で直接 歯やかぶせてあるものを削りあたりを調整すること)を行うときもあります。
また 例えば左側の奥歯がなくなっていて右側だけで噛んでいるというような場合は、 右側の顎関節に大きな負担がかかっている可能性もあります。その場合は、左側に噛み合わせができるように歯を作ることが、有効な場合もあるかもしれません。

多くの場合、症状が一時的でいつの間にか痛みが消えているという経過をたどりますが、 中にはなかなか痛みが引かない場合もあります。

痛みが繰り返される、たびたび口があきにくくなる、噛むと痛いときが頻発する そんな時は歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。