歯の豆知識

🦷乳歯の生え替わり時期は?



お口の健康は身体の健康、免疫力アップに
繋がります。定期メインテナンスを大切に
している秩父市落合歯科医院の歯科衛生士
小川名です❤️

学校も再開し少しだけ日常生活に戻りつつ
ありますが、まだまだひとりひとりが
気を抜かず引き続き「うがい」「手洗い」
「3蜜を避ける」感染防止対策をして
この状況を乗り越えましょう!

今回は乳歯の生え替わり時期についての
お話しです☆

1.乳歯が抜ける時期はいつ?

個人差はありますが、乳歯から永久歯へと生え変わるのが6歳前後から12歳くらいまでに行われます。
「第一大臼歯」は、乳歯の段階では存在せずに、永久歯への生え変わりが始まる6歳頃に生えてくることが多いため、「6歳臼歯」とも呼ばれています。そして、12歳前後に生えてくるため「12歳臼歯」とも言われる第二大臼歯を含めて、親知らずを別にした大人の歯(永久歯)が全て揃うのはおおよそ14歳から15歳頃です。

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☆子どもの歯の生え替わる順番と時期☆
順番としては、通常下の前歯が抜け、永久歯に生え変わることから始まる場合が多いです。
そして一般的に6歳頃に1番奥から「6歳臼歯」が生えてきます。

7~8歳になると、上の前歯も抜けはじめ、永久歯に生え変わります。

8~9歳では、前から後ろに向かって順番に、永久歯が生え始めます。

10~11歳では、上下ともに奥歯が抜け、永久歯が生え始めます。

12~14歳に、奥歯の永久歯が生えそろい、すべての歯が並びます。

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☆歯の生え替わり☆

乳歯が永久歯に生え変わるときを見てみると、まず乳歯がぐらぐらと揺れ初め、抜け落ちた後に、永久歯が生えてくるように見えますが、歯茎の中では乳歯が抜ける前から、永久歯に生え変わる準備がおこなわれています。

2.乳歯が抜ける時期に起こること

☆乳歯が抜ける前に永久歯が生えてきた☆
乳歯がぐらぐらしていれば、そのまま様子を見ます。
ただし、「痛みが強い」「いつまでも抜けずに残っている」「変な方向に永久歯が生えている」といった場合は、歯医者さんで抜歯をしたほうがいいでしょう。

☆乳歯が全く揺れてこない☆

骨の中で永久歯がずれてしまっていることがあります。
この場合も歯医者さんで抜歯をしてもらう必要があります。

乳歯が抜けてから、永久歯が出てこない場合があります。
半年経っても永久歯が生えてこなければ、乳歯の下に永久歯がない「先天性欠如(せんてんせいけつじょ)」や、余分な永久歯がある「過剰場(かじょうし)」の恐れがあります。

歯医者さんに相談をして、永久歯の状態を確認することをおすすめします。

☆虫歯になりやすい☆
生えたばかりの歯は、「裂溝(れっこう)」という深くて狭い溝が噛み合わせ部分にあり、歯ブラシの毛先が届きにくく、食べ物のカスなどがたまりやすい状態です。
そのため、シーラントという歯の溝をあらかじめ埋めておく予防処置をおこなうと良いでしょう。

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また、乳歯が虫歯になってしまうと、次に生えてくる永久歯にまで影響を与えてしまいます。乳歯が抜ける時期は、乳歯と永久歯がいり乱れて存在しているため、大きさもバラバラです。
しっかりと歯磨きをして、清潔な状態を保つよう心がけてください。

☆指しゃぶりをやめない☆

指しゃぶりを続けていると、親指の場合、上下の顎に力を加え続けるため、上顎が前へ飛び出るように、同時に、下顎が奥へ凹むように変形してしまうことがあります。(人差し指や中指の場合には、逆もあり得ます。)
これは、「出っ歯」になる骨格を形成させるだけでなく、将来的に発声に影響を与えたり、歯周病の間接的な原因となったりします。

4歳を目安に指しゃぶりを卒業させた方がいいでしょう。

☆生え変わりが左右対称でない☆
一般的に乳歯から永久歯への生え変わりは、左右の前歯や奥歯というように、ほぼ左右対称に進んでいきます。
しかし、「右の前歯が生え替わったのに、左の前歯に生え変わりの兆候が見えない」ということがあります。

生え変わりが左右アンバランスに進行すれば、歯の真ん中がずれてしまう恐れがあります。
生え変わりが左右対称でない場合も、歯医者さんを受診し、歯並びなどを詳しく診察してもらいましょう。

3.歯の生え替わり時期のケア
生えたての永久歯は虫歯に弱い
生えたばかりの歯の表面はエナメル質も弱く、粗いため汚れがつきやすく、酸に対しても十分な抵抗力がありません。
そのため、虫歯になりやすくなっています。

早い時期に歯の表面にフッ化物を塗ることで虫歯への抵抗力を高めることができる「フッ素塗布」を歯医者さんにて行い、積極的に虫歯を予防することが大切です。

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☆フッ素配合歯磨き粉を使用する☆
フッ素 には、歯の質を強くする「歯質強化」の働きがあります。
「歯質強化」とは、歯から溶け出したカルシウムなどを再び歯に沈殿させる効果(再石灰化)や、プラーク(歯垢)の中で酸が作られるのを抑える働き(酸生成の抑制)のことです。

フッ素入りの歯磨き粉で歯磨きをすることで、ムシ歯予防ができます。使用する際には歯にフッ素を留めて効果を高めるために、ゆすぐ過ぎない事をおすすめします。

☆歯医者さんで健診を受けましょう☆
お子さんの大切な歯を守るためには、歯医者さんで定期健診を受けたり、歯磨きの指導を受けたりすることが大切です。
フッ素塗布や、シーラントも虫歯の予防に効果的です。

4.生え変わり時期の歯の磨き方

親御さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。

虫歯になりやすい奥歯から、毛先を立てて小刻みに動かし、1本1本丁寧に磨くことです。
同じところを繰り返し磨いてしまいがちなので、順番を決めて歯ブラシを動かしていきましょう。

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☆6歳臼歯の磨きかた☆
早く生えてくる「6歳臼歯」は、手前にある乳歯よりも低い位置に生えているため、歯ブラシが届きにくい傾向にあります。

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毛先が細かく、小回りの利くワンタフトブラシの使用も効果的です。

この時期の歯の健康は、大人になってからの歯の健康へも繋がってきます。
生え替わりの時期のお口のケアはとても大切です。

生える順番や時期、なかなか生えてこないなど心配なことがあれば、歯医者さんを受診しましょう。

落合歯科医院

秩父市相生町8-9    0494-24-2266