歯の豆知識

キシリトールガムの裏ワザ!

みなさんのお子さんは虫歯になったことありますか?👿

むし歯は「感染症」です。特にお母さんの口の中の菌が、赤ちゃんに大きく影響することがわかっています⚠️

では、妊娠中や育児中に、むし歯菌の感染を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

歯科衛生士の縄野がお話しします💁🏻‍♀️🦷

【結論】虫歯の感染を予防するには

「キシリトールガムを噛むこと」です✨

「えっ?それだけでいいの?」と思われた方もいるかもしれません。でも、たったそれだけで、お母さんのお口の中のむし歯菌が減り、赤ちゃんへの感染も防げるということが、実際の研究で証明されているんです。

ある歯科医院では、妊娠3~5か月の妊婦さんを対象に、「キシリトールガムを毎日噛んでもらう」という実験を行いました。

その結果、たった3か月後には、お口の中のむし歯菌(ミュータンス菌)が大幅に減少していたのです。

• キシリトールガムを噛んでいたグループ:むし歯菌が「非常に少ない状態」の割合が 61.4%

• 噛んでいなかったグループ(対照群):同じ状態の人は 28.0%

つまり、キシリトールガムを噛んでいた人の方が、2倍以上むし歯菌が少なかったという結果です。

IMG_3681

お母さんのむし歯菌が減ると、赤ちゃんにもメリットが!

むし歯菌は、食べ物を口移ししたり、同じスプーンを使ったり、キスをしたりすることで赤ちゃんに移ります👶🏻⚠️

でも、お母さんのむし歯菌が少なければ、その分赤ちゃんへの感染も防げます。

研究では、出産後もガムを噛み続けたお母さんたちの子どもを2歳まで観察しました。

その結果、キシリトールガムを噛んでいたお母さんの子どもは、ミュータンス菌の感染時期が約8.8か月も遅れることがわかりました。

さらに、2歳時点でミュータンス菌が見つかった子どもの割合は

•キシリトールガムを噛んでいたグループ: 12.1%

• 対照群: 48.5%

なんと、キシリトールグループの子どもたちは、感染率が1/4以下だったのです😳!

なぜキシリトールガムがこんなに効果的なの?

キシリトールには、むし歯菌に対していくつかのすばらしい働きがあります✊🏻

1. むし歯菌のエサにならない

普通の砂糖はむし歯菌のエサになり、酸を出して歯を溶かします。でも、キシリトールは菌のエサにならず、逆に菌の活動を弱めてくれます。

2. 唾液の分泌を促進する

ガムを噛むことで唾液がたくさん出て、口の中の自浄作用が高まり、菌の数が減ります。

3. 歯の表面にキシリトールがコーティングされる

キシリトールは歯の表面に広がり、むし歯菌が歯にくっつくのを防いでくれます。

キシリトールガムを選ぶときのポイント👀💡

市販のガムの中には「キシリトール入り」と書いてあっても、実は他の甘味料が多く含まれているものもあります。

「キシリトール100%」や「甘味料の主成分がキシリトールであるもの」を選びましょう。IMG_3682

また、1日に3回程度、食後に5~10分噛むのが効果的です。

【まとめ】

「むし歯はうつる」という事実は、まだあまり知られていません。

でも逆にいえば、「うつさないように対策する」ことで、赤ちゃんの歯を将来まで健康に保つことができるのです👶🏻🦷🪥

その第一歩が、お母さんお父さん自身のお口の健康を保つこと✨

キシリトールガムを噛むという小さな習慣が、大きな効果をもたらします。

妊娠中や子育て中のママさんたちには、ぜひ今日からキシリトールガムを取り入れてみてくださいね!