レントゲン撮影が体に悪いと感じる方は多いかもしれません。
そのため、「レントゲンは撮らないで欲しい」と考える患者さんも少なくありません。
しかし、特に痛みがある場合、正確な診断をするためにレントゲン撮影が必要になることがほとんどです!
今回は、この件について受付の新井がお話しいたします😌
結論から言うと、レントゲンを撮影した方が正確に診断でき、細かく治療を進めることができます☝️
歯を見ただけでは、どこが悪く、どの程度虫歯が進行しているのかを正確に把握することは困難です。そんな状態で歯を削ったり、歯茎を切ったりするのは非常に怖いことではないでしょうか。歯は一度削ってしまうと元には戻せません💦
口の中を覗けば、どこで何が起きていて、どのくらい悪いのかがプロならすぐにわかるのではないかと思う方もいるかもしれません。
しかし、実際はそんなに簡単なものではありません!たとえば、ぴったりと接した歯と歯の間の外から見えない部分で始まる虫歯もあります。詰め物や被せ物の下でひっそりと広がる虫歯もあります。それから、歯の根っこの先で炎症が進行している場合や、歯茎の奥深くで炎症が起きていることもあります。歯の病気は、一見なんでもないように見えても、進行したものほど見えないところで深く進んでいることが多いのです🥲
確かに、レントゲンを撮れば放射線を浴びることになりますので被曝します。しかし、それが怖いからと言ってレントゲンを撮らなければ、この辺かな?それともこの辺かな?と治療が手探りになってしまい、適当にガリガリと削ることになりかねません。ズキズキして辛いのに、きちんとした治療を受けられないという事態に陥ってしまいます…
実際のところ、歯科医院で使用するレントゲンの被曝量は、飛行機に乗って日本とアメリカの間を往復した時に受ける自然被曝量と同程度、あるいはそれ以下であると言われています✈️
そのリスクと、撮らなかった時に受ける不利益をしっかりと天秤にかけて、適切に選択することが重要です!
レントゲンを避ける理由として、放射線被曝に対する不安が多いですが、現代の医療技術では、その被曝量を極力抑えることができています。デジタルレントゲン技術の進歩により、従来のフィルムレントゲンに比べて放射線量が大幅に減少しているのです。
実際の被曝量は非常に低く、日常生活で浴びる自然放射線量と大差ないことが多いです。特に歯科用レントゲンでは、口内を限られた範囲で撮影するため、全身に比べるとさらに低い被曝量となります🦷
一方、レントゲンを撮影しないで行う治療には多くのリスクが伴います。
まず、正確な診断が難しくなり、虫歯や歯周病の進行具合を見逃す可能性があります。これにより、適切な治療を行うことができず、結果的に治療が長引いたり、再発したりすることが増えます。
また、見えない部分での病気が進行してしまうと、抜歯などの大がかりな治療が必要になるケースもあります。さらに、痛みが続く原因が特定できず、患者さんの生活の質が低下することも考えられます。
レントゲンを撮影することによって、どの部分にどの程度の治療が必要かを正確に把握することができ、無駄な治療を避けることができます。
これにより、治療期間が短縮され、痛みを早期に和らげることが可能になります。また、歯の内部や骨の状態を詳しく見ることで、将来的なリスクを予測し、予防的な治療を行うことも可能になります。
もちろん、放射線被曝に対する懸念は理解できます。しかし、医療現場では常に患者さんの安全を第一に考え、被曝量を最小限に抑える工夫がされています。
歯科用レントゲン撮影時には、防護エプロンを使用することで、体への放射線の影響をさらに軽減することができます!
総じて、レントゲン撮影を避けることで得られるメリットよりも、正確な診断と適切な治療を受けることで得られるメリットの方が遥かに大きいと言えます。
健康な歯と口腔内を維持するためには、適切な診断と治療が欠かせません。そのためにも、レントゲン撮影を受けることが重要です!
🦷まとめ🦷
見えないところもしっかり調べて正確に診断するために、レントゲン写真やCT撮影が使われています。正確な診断による適切な治療を受けるか、あてずっぽうの治療でいいのか、よく考えて選択しましょう。レントゲン撮影の放射線被曝は、日常生活で受ける自然被曝と同程度かそれ以下であり、現代の技術によってそのリスクは極力抑えられています。歯の健康を守るために、必要な診断と治療を受けることが大切です🙆